センサーのお話
10月 1st, 2015 in カメラの秘密
前回は光を写し取るために、どういう経緯があったのかを書きました。
ちょっと難しかったですね。
化学と歴史のことなので写真の撮り方とは直接関係の無いことですけどね。
光を写し撮るのはアスファルトから始まって、ちょっと前まですべてフィルムでした。
それがデジカメになってからは「センサー」です。
日本語にすると「撮像素子(さつぞうそし)」といいます。
像を写し撮るための素子ということです。
「そし」と読みます。
人の名前の「もとこ」ではありません(^^)
「素子」は原子とか分子みたいな、ものすごく小さいものをイメージしてください。
一つ一つの光を受ける素子が、集まったものがセンサーです。
フィルムカメラではレンズを通して入ってきた光を、フィルムで受けて画像を作っていたのが、デジタルカメラはセンサーが光を受けているのです。
フィルムは光を受ける銀の分子が集まってできたもの。
センサーは光を受ける素子が集まってできたもの。
フィルムがセンサーに変わっただけで、写真の原理は変わっていません。
下のイラストの緑、青、赤の一つ一つが素子です。
この一つの素子のことを「画素(がそ)」と呼んでいます。
1千万画素と言えばこのセンサーの中に1千万個の素子が入っているということなのです。
最近はフィルムで撮った写真を銀塩写真と呼ぶ機会が多くなってきました。
デジタルじゃない頃はフィルムが当たり前だったので、あえて銀塩写真と言わなくてもよかったのですが、今やデジタルが主流なので区別しないとわからないですからね。
ベイヤー配列のことは次回に書きます。
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